「歯が原因だと思っていた顔面の激痛…実は首が関係していた?」50代男性の症例
「もう5年も痛いんです…」
今回ご紹介するのは、頭部・顔面部・歯茎に走る強い痛みに悩まされていた50代男性の症例です。
5年前から続く痛みのため、
- 歯科医院
- 口腔外科
- 脳神経外科
- ペインクリニック
など、さまざまな医療機関を受診されていました。
しかし、
「原因がはっきりしない」
「薬を飲んでも根本的には良くならない」
という状態が続いていました。
歯の神経が原因だと思っていた
患者さんは、
「絶対に歯の神経が原因だと思う」
と強く感じていました。
そのため口腔外科では、
「違うと思うけれど、本人が希望するなら健康な歯の神経を抜くこともできる」
と言われていたそうです。
毎日痛みが続き、硬いものも食べられない状態。
一か八かで神経を抜く処置や手術を受けるべきか、本当に悩まれていました。
鍼灸を受けるかどうかも迷う状態
初回のカウンセリングでは、患者さん自身が歯が原因だと強く考えていたため、
正直なところ、
「そこまで歯が原因だと思うなら鍼灸ではないのでは?」
とも感じました。
しかし患者さんから
「一度だけでも試してみたい」
というお話をいただき、施術を行うことになりました。
私が考えた仮説
検査やお身体の状態を確認した結果、
私は首周辺に問題がある可能性を考えました。
特に、
- 頸部の筋肉の緊張
- 第一頚椎周辺
- 第二頚椎周辺
に着目し、首を中心に施術を行いました。
1回の施術後に変化が
施術後、1週間後のご予約で状態を伺いました。
すると患者さんから、
「毎日2回以上飲んでいた痛み止めが、1回で済む日が増えました」
との報告。
この時点で、
「仮説は間違っていなかったかもしれない」
と感じました。
2回目の施術後はさらに改善
2回目の施術を行い、さらに1週間後。
患者さんに状態を聞くと、
「この1週間で薬を飲まなかった日が5日もありました」
とのこと。
5年間苦しんできた痛みが、少しずつ変化し始めていたのです。
原因と思っている場所が本当の原因とは限らない
今回のケースで印象的だったのは、
患者さん自身が
「歯が原因」
と確信していたことです。
もちろん歯や神経が原因のケースもあります。
しかし実際には、
- 首の筋肉
- 自律神経
- 神経の興奮状態
- 姿勢や身体のバランス
などが関係し、顔面や歯の周辺に痛みが出ていることも少なくありません。
「手術しなくて済みそうですね」
3回目の施術後、
患者さんと
「一か八かの手術をしなくて済みそうですね」
と笑いながらお話しすることができました。
もちろんまだ経過観察は必要ですが、良い方向へ進んでいることは間違いありません。
長年の神経痛や原因不明の痛みでお悩みの方へ
何年も続く痛みがあると、
「もう治らないのではないか」
と思ってしまうことがあります。
しかし今回のように、原因が痛みの出ている場所とは別の場所にあるケースもあります。
病院で異常がないと言われた痛みや神経痛でお困りの方は、一人で悩まずご相談ください。
鍼灸治療によって改善のきっかけが見つかることがあります。
